リフォームアドバイス

昔のトイレにある問題点とその兆候を見極めるポイント

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さて、みなさん。

永く心地よく暮らせる住まいづくりのスペシャリスト
NKプランニング株式会社(中谷工務店)中谷耕三です。

今回は、最近手がけた現場から
昔のトイレにある問題点とその兆候を見極めるポイント
というお話です。

昔のトイレあるある

最近手がけた現場でのお話です。

築年数40年を超えている家の
トイレによくある工法に、

【床まで土が埋まっている】

があります。

一見何の問題もないトイレですが・・・(当社施工事例)

このトイレの床を取ってみると、

床下まできっちりと土が入っています。(当社施工事例)

写真のように、
便槽を埋めたところから
床まできっちりと土が入っているのです。

これは推測ですが、
トイレ床を水洗いする習慣があったとき、
床の防水が完全ではないので、
水を使っても床板を腐らせないため
ではと思っています。

必要ない土は全て取り去ってしまいます。(当社施工事例)

もちろん現在では必要ないので、
土は全て取り去ってしまいます。

土を床の高さまで入れる。
この方法は、
家に大きな問題を引き起こします。

土台がなくなってしまう

床下いっぱいに入れた土が引き起こす問題は、
土に埋もれた土台を腐らせてなくしてしまうことです。

入れた土が地面の水分を吸い上げる。
土が詰まっているので床下を空気が流れない。

一切乾かず床下はいつも湿気がある状態です。

すると怖いのが【シロアリ】です。

暗くて湿気を好むシロアリは、
木材のやわらかいところをどんどん食べてしまいます。

土を取り除いたら、土台がシロアリに食べられています。(当社施工事例)

土を全て取り去って土台を確認すると、
今回の現場でも、
土台のおおよそ半分が無くなっていました。

昔のトイレの改修方法

土台がこんなに痛んでしまうと、
完全に交換するには壁を壊さなければいけません。

壁を壊さずリフォームで対応するときの
大きなポイントは、

シロアリがいるのかいないのか。

シロアリのタマゴやフン、
シロアリが移動した跡(蟻道といいます)
などで確認します。

幸いシロアリ自体はもういないので、
防蟻材を注入塗布したうえで、
床下換気の穴を基礎に開けて、
新しく床を作ることになります。

家の不具合の兆候を見極めるポイント

今回のように室内からでは、
まったく問題ないように見えているトイレでも、
床下では大変なことが起きています。

しかしその兆候をうかがい知る方法があります。

それが【外壁の色の変化】です。

壁の下半分がグレー色になっているのが分かります。(当社施工事例)

この写真で壁の一部が黒ずんでいるのが
お判りでしょうか。

これは地面の水分を吸い上げて
壁が黒ずんで見えている可能性があります。

 

もしあなたの家でも、写真のように壁の一部が黒ずんできたら、

何かしらの不具合の兆候かもしれません。

リフォームのキッカケのひとつにしてもらえればと思っています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

※本記事の写真の無断使用を強く禁じます。

 

 

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